沖縄県の糖尿病の変化
沖縄県における糖尿病の事情が変わってきているようだ。糖尿病ネットワークから詳しい記事を引用してみる。
↓
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2007/08/005991.php
沖縄県の長寿と糖尿病患者数の割合の低さは、温暖な気候の中でよくからだを動かすことや、肉類の脂肪分をよく落としてから食べる伝統的な料理法、塩分の摂取量が少ないことなどが挙げられるようだ。しかし近年は、ファストフードに代表されるような食事の欧米化や、運動不足が原因で、大きく変わってきているという。
4位から26位に急落
沖縄県の平均寿命は、2000年には女性が86.01歳で日本一だったが、男性は77.64歳で、5年前の4位から26位に急落した。2005年の調査では、男性だけでなく女性も糖尿病、肝疾患などの3項目で全国ワーストになった。
1980年代以降の大きな傾向として、肥満の増加が挙げられる。このほど発表された「2006年度県民健康調査」では、肥満指数(BMI)が25以上の肥満者は、男性では、20歳代から70歳代まですべての年齢層で40%を超えた。女性でも、50歳代で41.1%、60代ので46.8%、70代で 56.5%と年を重ねるほど多くなる。
脂肪からのエネルギー摂取が30%以上の人は、成人男性で30.5%、女性で36.4%で、男女ともに全国平均をおよそ10%上回った。
沖縄県では糖尿病による死亡率も高い。全国平均と比べ1990年頃まで低い数値だったが急速に増え、ワーストの徳島県に迫る勢いだ。
さきごろ発表された厚生労働省の調査によると、都道府県別の人口10万人当たりの糖尿病患者による1日の外来受診者は、2005年は沖縄が最少の88人だった。基本健康診査の受診率は29.2%で、全国44位と低い。糖尿病の早期発見と予防対策が遅れているとみられている。
5年後に医療費が1000億円増えると予測
先月25日に県庁で開かれた医療費適正化計画検討委員会では、沖縄県の医療費は、糖尿病などの生活習慣病対策や、療養病床の再編を実施し適正化をはからなければ、5年後の2012年度には約1,000億円増え、4,306億円に増えると推計された。
70歳以上の医療費が全国よりも極端に高く、療養病床の平均在院日数が全国が172.8日であるのに対し、沖縄は257.0日と2カ月以上長いという。また、外来受療率は全国一少ないが、入院受療率は全国平均を上回っている。
「沖縄ではふだんは健康に自信をもっている人が多い。病気になってもなかなか病院に行かず、症状が悪くなってから病院に行きすぐに入院する例が多い」という。また、近距離の移動にも自動車を使うことが多く、運動不足になりやすい。
同県は健康診査の実施率を上げ、糖尿病やメタボリックシンドロームを早期発見する対策を進めている。
なんと!沖縄県では近年の食の欧米化に伴い、糖尿病の発生率や死亡率が格段に上がっているというではないか。これは由々しき自体である。ブログのサブタイトルを「かつての沖縄に学ぶ」にしなければいけないか?
ところで糖尿病ネットワーク(http://www.dm-net.co.jp/)は知ってますか?糖尿病の豊富な情報がリアルタイムで紹介されています。時間に余裕がある人はメールマガジンもとってみてください。ちょっと難しい部分がありますが、とても参考になります。
関連記事